2011年2月9日水曜日

映画「ソーシャル・ネットワーク」レビュー:フェイスブックを作ったのは誰?

アイディアは彼のものではなかった。

「ハーバードコネクション」。いやらしさ全開のSNSサイトを思いついた名家の兄弟がギークのザッカーバーグを呼び出す。「おまえ作れ」。ザッカーバーグはピンときたようだ。言われたようなものをプログラミングしているうちにもっとスマートな着地点を見いだす。いける。そしてできあがったサイトを自分のものとしてローンチする。「ザ・フェイスブック」。

実装できたのは彼だけだった。兄弟との連絡を絶ち、サイトを自分のものにしてしまったザッカーバーグのこと、わたしは好きだ。

フェイスブックはみんなに行きわたるように作られたプロダクトだ。でも工場で作られるわけではない。こういうことは歴史上初めてで、この変化に組織も法律も追いつけずにいるようだ。

アイディアかプロダクトか。それともプロダクトそのものがアイディアなのか。いずれにしろ早く作ってリリースした方の勝ち。これがわたしたちの生きる時代。

実装できないわたしはちょっぴり複雑である。