「誰によって書かれたのかはっきりしない書類でした。扱いが難しく、ただし書きをつけての公開でしたが、なんとむこう側からたずねてきたんです、これがどこから手に入ったのかって」
アサンジは欲しがらない。最後まで判断をひかえて待つ。
何が出てくるか分からないまま待つとは、ストーリーに仕立てるのをひかえて事実そのものに向き合おうとすることだ。明るみに出る情報が多ければ多いほど、善悪をはかるスケールもよりダイナミックに繊細になってゆく。
情報量はメッセージだ。空気のように無限の情報はわたしたちに伝える。「何もかもが起こりうるのだし、罪は人間の都合で判じられるにすぎない」
(TED Talks より)